パンヘッド ロッカーアーム Panhead rocker arm 組み付け

パンヘッド ロッカーアーム Panhead 1954

メカノイズ

 

メカノイズで悩んでいませんか?

やたらヘッドからガチャガチャ聞こえるとか、、

 

ハーレーダビッドソンの旧車

 

ハーレーダビットソンの旧車は

個体差が大きいです。

 

ショベルヘッドでもメカのノイズが大きい物

全く音が気にならない物

様々です。

 

しかしながらハーレーダビットソンの旧車は

それでも平気で走ってしまいます。

 

しかしイベントなどで

同年代のモデルの車両の

エンジン音を聞かせてもらうと、

静かなエンジン

メカノイズが少ない車両は

良いなと思います。

 

派手にガチャガチャ

言っている車両に出くわしても

平然と走っている。

 

やはり大陸のオートバイだと

感心致します。

 

メカノイズの大元

パンヘッド ロッカーアーム

メカノイズの出所は

一つ一つ部品を見直す

部品の精度を

見直すことから始まります。

 

エンジンですから

どこかのクリヤランスが悪いと

共鳴してメカノイズの出所が

わかりません。

 

例えばアイドラギヤ、カムギヤのブッシュとの

クリヤランスが悪くても

共鳴してヘッド付近から聞こえてきます。

 

多くの人が勘違いすること

 

共鳴してメカノイズがするので

プッシュロッドのテンションじゃないか?

リフターブロックのあたりじゃないか?

と気にしますが、

遠回りです。

 

しっかり精度を出して組み上げられた

ハーレーダビットソンは

ナックルヘッド、

パンヘッド

ショベルヘッド

をみてもそれほどひどい

メカノイズはしません。

 

つまりメカノイズが明らかに

大きい車両は何らかの問題を

抱えていると言うことです

 

ハーレーダビットソンは外車です

 

外車ですから部品調達が

容易ではありません。

 

※今では容易です。

 

仕方ない場合は社外品を使うことになりますが

純正品ほどの精度は期待できません。

 

しかも整備に出すと非常に高い工賃です。

 

工賃や部品が高いから自分でやろう

 

こう思った人はみんな私の仲間です。

 

泥沼の世界へようこそ

 

みんなはじめはメカの事なんて

わかりません。

 

でもなんとかお金をかけたくなく

車両に乗りたい

 

こう思うはずです。

 

かつて私もずいぶん悩みました

 

メカノイズがするところを

片っ端から分解して

クリヤランスを見直しました。

 

全部見直したおかげで知識が付きました

 

気がつくとパンヘッドに調教されていました。

ロッカーアーム

 

OHVのエンジンは

下側にあるカムが

プッシュロッドで

ロッカーアームを押し上げ

バルブを押す構造です。

金ぴかのF1、F2と書いてある リフターブロックは社外品です

金ぴかのF1、F2と書いてある ロッカーアームブロックは社外品です

 

これをみて あっ、これは、、、と思った方は
エンジン通です

 

ロッカーアームとロッカーアームブロックは

セットで売られています。

 

どうしてもと言う場合以外

手を出さないようにしましょう。

社外のロッカーアームとロッカーアームブロック

 

なるべく純正品を使いましょう。

なぜかというと純正品の材質にかなわないからです。

 

ロッカーアームとロッカーアームブロックは

ヘッド上から締め付けますが、

精度を要するところです。

 

5/100の精度から大きく外れると

ガチャガチャ音や、近い将来的に

もう一度整備することになります。

 

強く力の負担が来る場所と認識下さい

 

純正と社外のロッカーアームの長さの違い

 

試しに純正のロッカーアームと

社外のロッカーアームを取付けた所を

ご覧下さい。

社外のロッカーアーム バルブとの当たり面

社外のロッカーアーム バルブとの当たり面

純正のロッカーアーム バルブとの当たり面

純正のロッカーアーム バルブとの当たり面

これだけの違いがあります。

 

ロッカーアームの長さが合っていないと

上手くバルブを押すことが出来なくて

こじってバルブを押すことになります。

 

当然バルブにも、バルブガイドにも

負担がかかるので長持ちしないでしょう。

 

社外品ですから

部品を兎に角作るだけで

ロッカーアームの長さやあたりを

エンジンに合わせるなんてことは

考えていません。

 

解決策

 

純正を内燃機屋さんで加工して頂くのが

いちばんです。

 

パンヘッドはチョッパー全盛だった時代に

無理なハイカムを入れられ

負担がかかった物が多いです。

※特にチョッパーになっていた

車両は腰注意です。

 

純正品はナベブタを外して

確認していると

摩耗して減っていることが多いです。

 

それでも内燃機屋さんに

再メッキ、研磨加工で

新品の状態に戻すことができます。

 

社外品を使用する場合

 

仕方なく社外品を購入する場合があっても

そのまま組み付けしないでください。

 

シリンダーヘッド、バルブへの当たり面を

示したとおり、

ロッカーアームの長さ、

ブロックとの公差がまちまちです。

 

ロッカーアームにはオイルが流れる経路が

ありますが、ひどいとオイル経路の穴が

ずれている物もありました。

(ロッカーが焼き付きます)

 

重要なことは

その部品がシリンダーヘッドに

合っているか、いないかです。

 

判断できない場合は

詳しい人にみて頂くか、

内燃機屋さんに相談しましょう。
 


 

一つずつ部品のダメだしをしていきましょう。

 


 
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