ステンレスとしんちゅうのろう付け
銀ろう付けは上手くいっていますか?
ろう付けが上手くいくと楽しいですね!
ろう付けが上手くいかない悩み
何度か銀ろう付けに
関してお電話をいただきました。
ユーチューブの動画で
銀ろう付けの方法をアップしておりますが
それでは全くろうが
付かないという事でした。
普段やっている作業なので付かないわけがない
良く話をお聞きすると
手順が違っていたり
温度や順番が
間違っていたりします。
今一度ご説明します。
準備
- ガスバーナー
(できれば業務用)
※カセットボンベでも可能ですが
弊社では使用しません。
新富士バーナー トーチ・バーナー パワートーチ RZ-834 奥行6.9×高さ22.8×幅9.2cm
- 銀ろう
TRUSCO(トラスコ) 銀ロウ棒 0.8X500mm 5本入 TRZ-08-500
- フラックス
- 固定する台
- 付ける母材 真鍮 ステンレス
前処理
良く磨く
ろう付けをする母材の付ける箇所を丹念に磨きます。
特にステンレスは荒く磨いた方が付きやすいです。
母材をセットする
固定する台に前処理で磨いた母材同士をセットする。
※母材同士はぴったりくっつけてください。
温めるとそれぞれの母材が膨張しますので
固定の台から落ちることがありますので
治具を使って落ちないように工夫してください。
フラックスを付ける
これからろう付けする母材の個所に
フラックスを塗ります。
ガスバーナーに点火する
ガスバーナーの火は母材の厚みによります。
まず真鍮を温めましょう
真鍮を良く温めると
次第に母材の色が赤っぽくなってきます。
母材全体を温めましょう。
母材全体が薄赤くならないと
銀ろうが回り込まないことがあります。
温まってくるとフラックスが
水状から
粉状になり、
半透明のアメ状になるのを
注意深く見守ります。
真鍮が充分赤まってきた瞬間
直ぐにステンレスを温めましょう。
※ステンレスはすぐに赤くなります
ステンレスを温めると温めた所以外の個所が
周りが黒ずんできます。
黒ずんだら銀ろうがつきません。
酸化被膜が出来てしまうからです。
ステンレスが真っ赤になった時
真鍮の母材との境目を交互に温めます。
ステンレスが赤白く
真鍮も赤白っぽくなった瞬間が
銀ろうを付ける
タイミングです。
銀ろうは約620度~800度くらいで溶けますので
その瞬間に銀ろうを付けると見事に
銀ろうが溶け回り込み始めます。
思った通りに銀ろうが回り込んだところで終了です。
カチカチになりますので冷めてから
軽く叩いたり、やすりで削りましょう。
そのあときれいに仕上がっていれば完成です。
確認
慣れていないとステンレスへの
銀ろうの回りが
不十分になりがちです。
ステンレスは温めると
黒く酸化してしまいます。
黒く酸化した部分をやすりで磨きとりましょう。
磨いた個所を温めてもう一度同じ手順で
ろう付けをしましょう。
目視で銀ろうの回り込みが出来たら
OKです。
仕上げ
必要に応じて磨き、バフ掛けをしましょう。
特にステンレスパイプは黒くなりやすいですので
磨きは大変かと思いますが、
丹念に磨けばきれいになります。
これで完成です
銀ろう付けは慣れが必要です。
コツさえつかめれば簡単です。
どうしてもできない方はご連絡ください。
直接指導いたします。
一度マスターしてしまえば
ろう付けを怖がる心配がありません。
どうしてもできない方は
ページ下記に
銀ろう付け講習のご案内の
リンクを貼っておきました。
宜しければご覧ください。
銀ろう付けの技術
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