こんにちは、藤井です。
今日は、ガス切断器の修理を日々行っている私から、
ガス切断器の中でも特に重要な部品「針弁」についてお話ししたいと思います。
ガス切断器は非常に精密な工具で、
その精度によって作業の結果が大きく左右されます。
特に針弁は、ガスの流れを制御する重要な役割を担っているため、
正しい取り扱いが求められます。
是非最後までお読みいただき、
正しい取り扱い方法を確認していただければと思います。
ガス切断器はなぜすぐ壊れるのか?
まず最初に、「ガス切断器はなぜすぐ壊れるのか?」という疑問を解決していきます。
その答えは、主に以下の2つの要素に集約されます。
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使用者がガス切断器の理屈を理解していない
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安価な製品は十分な対策が施されていない
これらの要因が重なることで、
ガス切断器は短期間で故障してしまうことが多くなります。
まずは、ガス切断器がどのように働くのか、
使用者がその基本的な理屈を理解することが大切です。
品質や耐久性が不十分な場合があるため、注意が必要です。
ガス切断器の針弁とは?
次に、ガス切断器の**針弁(混合弁)**について詳しく見ていきましょう。
ガス切断器の内部の部品でなかなか見る事がないと思いますが、
このような部品で混合バルブは構成されています。
針弁は、ガスの流れを制御する重要な部品であり、
特に「中性炎」や「中芯炎」の調整に使用されます。
作業中には、何度も針弁を締めたり開いたりすることになります。
針弁が不十分な精度で作られていると、
ガスの流れを正確に制御できなくなり、
切断品質に悪影響を与えることになります。
ガス切断器において、
この精度が非常に重要だということを理解しておくことが大切です。
精度の重要性
ガス切断器の針弁が完成品として仕上がると、
通常「100/1」程度の公差で仕上げられます。
しかし、この段階ではまだガスを完全に止めることはできません。
完全に密閉されて初めて、ガスが止まるのです。
針弁とインジェクターの接触面をすり合わせることで、
その密閉度を高める作業です。
この精度が不足すると、ガスが完全に止まらず、
漏れが発生する原因となります。
ラッピング作業
針弁とインジェクターを1000/1台まで仕上げることができれば、
針弁はそっと閉じるだけでガスが止まります。
この精度が非常に高いため、
針弁を強く締め付けることは絶対に避けなければなりません。
強く締めすぎると、針弁の形状が変形し、
段差ができてしまいます。
その結果、ガス漏れを防ぐことができなくなります。
このように、ラッピング作業は非常に重要で、
ガス切断器が正確に動作するためには欠かせません。
正しい取り扱い方法
ガス切断器の針弁は非常に精密な部品です。
そのため、優しく慎重に取り扱うことが重要です。
針弁を強く締めすぎると、精密に仕上げられた針弁が変形してしまい、
ガス漏れを引き起こす原因になります。
**「強く締めすぎない」**ことが最も重要です。
少しの力加減で針弁の寿命が大きく変わるため、
日頃から慎重に取り扱うことが肝心です。
このことを意識するだけで、針弁の寿命が延び、
事故のリスクも減らすことができます。
ガス切断器を使う皆さんへ
ガス切断器を頻繁に使用する現場では、
特に針弁の取り扱いに細心の注意が必要です。
鉄骨の解体や大量の切断作業を行う現場では、
ガス切断器が多く使われます。
そのため、針弁の精度が保たれていることが作業の安全性に直結します。
**「優しく締める」**ことが肝心です。
針弁が正しく機能すれば、ガス漏れを防ぎ、
作業の安定性が高まります。
結論
ガス切断器の針弁は非常に精密な部品であり、
正しい取り扱い方によって切断作業の精度や安全性が大きく左右されます。
ラッピング作業と優しく締めることを意識することで、
ガス漏れや事故を防ぐことができます。
また、混合バルブ(針弁)、高圧バルブ、ガスバルブも同様に慎重に扱うことが大切です。
ガス漏れを防ぐために一度強く締めると、
必ずバルブが傷つき、逆にガス漏れが起こります。
製品を選ぶ際も、安価な製品は注意が必要です。
ガス切断器を使用する皆さんには、
この記事を参考にして、日々の作業で正しい取り扱いを実践していただきたいと思います。
精密な作業を求められるこの部分の取り扱い方を、
ぜひ覚えておいてください。
それでは、また次回もお役立ち情報をお伝えします。
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