【修理見積もり作成　ガスバーナー ガスゲージ】は出来ません、のわけ★1番 ガス屋さんにしって欲しい

あなたが修理屋だったとします。

ここに1本のガスバーナーがあります。

さて

どのようにして修理しますか

 

ガスバーナー　ガスゲージは見積もりができない機器です

見積もりができないということを
ご理解していただくために
記事にお書きいたしました。

なぜできないのかというと、
通常の電気製品と違い、
分解しながら原因を探さないといけないからです。

電気機器でしたら、
ボルト、ねじで止まっているので
すぐに分解できます。
また、電子部品でしたら、
テスターを当てて導通や抵抗を調べて
判断します。

基盤の故障以外
どちらも知識があり、慣れていれば
それほど時間はかからないでしょう。

 

ガス機器は外観から故障個所を特定することは不可能です

ガス機器に関しては
外側からバルブの様子などで判断や
外観の状態から
故障個所を特定することは不可能です。

外観からバルブ内部の漏れなどの
故障を判断することが出来ないからです。

特にガスバーナーの点検は
ガスであぶってろうを溶かし
分解しなければ
故障の個所がわからないことが多いです。

 

あまりにも外見からして損傷がひどい場合は
弊社基準の金額とのバランスを考え
高額になる場合は中止させ頂きます。

 

ガスゲージ点検の例

 

例えば
ガスゲージは分解できますが、
計器の表示があっていることから
はじまります。

計器の表示が間違っていれば
正しい判断ができないからです。
まず分解して、計器を正常に直します。

計器が正常に治ったところで、
動作チェックしますが、
圧力弁が悪いと
計器の数値が上がってきます。

圧力弁を修理します。

そのから、ガスゲージ自体の
漏れ動作チェックをします。
これは即、修理しているのと一緒です。

 

【圧力調整器の修理】の紹介

 

ガスバーナー修理の例

 

ガスバーナーの場合も同様です。
まず各バルブからガス漏れの有無を確認します。
バルブからガス漏れていれば、
ガス漏れしているバルブを正常に修理します。

ガスバーナー　修理の手順　バルブがねじの場合

ガスバルブが全部正常になったところから、
ガスバーナー自体の漏れチェックをします。

逆火して銀ロウ剥がれ、
はんだ剥がれ、
各バルブが正常に漏れないことを
確認して、
その条件から判断して修理します。

つまり即分解して
現状を把握して
修理しながら、対処するので、
見積もりということができません。

即、修理している事と一緒です。

【切断器の修理】修理への取り組み

 

 

ロングガスバーナーの例

 

特にロングガスバーナーの場合
構造上逆火しやすいです。

故障となる原因は大抵
大きな逆火をして壊れることがほとんどです。

高熱の炎がバルブ内に通るので、
ロングガスバーナーの内部は
一旦真鍮が溶けるほどの
高温にさらされたとご理解ください。

修理の確認、手順としては
延長したパイプの中の状態、
持ち手の中のパイプ（内管）を
確認しないと修理になりません。

持ち手がねじ止めのタイプは
ねじ止めの持ち手の中の
内管は銀ロウで止められていますので、
内管がすすで詰まっている場合は
あぶって内管を外さないと
確認ができません。

持ち手が真鍮のパイプの形状は、
はんだ付けしてある持ち手の真鍮パイプを
ガスであぶって分解しないと
目的の内管の状態を確認できません。

 

はんだだからと馬鹿にされる方がいますが、
しっかりしたはんだのろう付けは
機密性が高いため
相当に剥がれません。

 

 

逆火の時に、
内管の破損、劣化、
内観の銀ロウ付けの剥がれで、
混合ガスが作られる前に
酸素が入り混じって、
まともな火が出ないことは
常時あります。

内部漏れオール分解

修理表に隠された時間

修理表にはただ単に、
ガスゲージの圧力の調整　〇
ガスバーナーのニードルの調整　〇
と書かれていますが、
実際ガスバーナーとガスゲージは
個々によって症状の重さが異なります。
ねじ山もメーカーによって異なります。

原因を特定するまでに
非常に時間と手間をかけています。

 

 

今までにこなしてきた修理の量、
過去の不良の症例と部品の互換性など蓄積した
経験から早く不良の原因にたどりつけます。

単純な機械の修理とは異なることは理解してください。

 

結論的に
ガスバーナー、ガスゲージの、
外観、バルブを触っただけでの
見積もり判断は不可能です。

 

大体新品価格の半額前後とお考え下さい。

※損傷の状況に多少値段が上がります。

 

どの機種でも多少の自社の基準金額からはみ出ることも
多いですがその部分に関してはその場の判断で
修理してもご請求しないことが多いです。

火口については、
過去に相当こなして、
修理の時にお納めしていますが、
現在の新品の価格と比べると
時間工賃が合わないので中止しております。

 

まとめ

以上修理の見積もりができない理由を
お伝えいたします。
大変恐れ入りますが、
ご了承ください。

 

 

#ガス切断　#ガス切断器修理