弊社では切断器・圧力調整器の修理をおこなっています
記事などで分解修理の事を
記載しておりますが、
法令では個人での【切断機・圧力調整器】は
禁止されております。
参考程度にご覧下さい。
弊社は主にガスメーカーやガス供給メーカーからの
ご依頼を受けて修理を行っています。
なせ禁止されているか
それは単純に危険だと言うことです。
修理終了後、事故がないように治具で検査してから
お客様に修理品をお渡ししております。
お取引の実績もございます
安全が第一です
生半可な知識で修理しようとすると
万が一の漏れに気づかない場合が大いにあります。
圧力調整器に漏れがあると
重大な火災事故、労災事故があります。
藤井商店での取り組み
事故がないように
あなたの体の安全を考えて
作業しています。
修理品がありましたら
酸素圧力調整器の分解修理の様子
修理のご依頼です。
状況をお伺いすると、
酸素ガスのビンのコックを開き
ガスバーナーへ酸素を供給する
酸素圧力調整器のバルブを開けると
メーターの針がどんどん
上がってきてしまう症状です。
注意
組み立て調整はガス漏れの恐れがありますので
不用意にマネしないようにお願いします。
日酸TANAKA マスター 酸素ゲージ
酸素圧力調整器の点検
実際に弊社で確認したところ
お客様におうかがいしたとおり
2次側メーターを5kgに設定しておくと
針がどんどん上がってきてしまいます。
分解修理
問答無用、即分解修理です。
酸素圧力調整器修理には
この固定治具とバイスがないと
分解出来ません。
酸素圧力調整器 固定治具
あらかじめバイスに固定しておきます。
このように固定して修理します。
酸素ゲージの6角ナットはしっかり締めます
大型モンキーで上蓋を外す
調整バルブを外してから
酸素ゲージ上部のふたを外します
大型モンキーレンチでくわえて外します
時計回り、右回しです
しっかりしている酸素ゲージは結構なトルクで締っています
酸素圧力調整器の上蓋の中を確認
外したところです。
はずすとダイヤフラムが
すぐにみることができます。
上蓋の中の部品構成
部品構成はこのようになっています。
外したふたの中を見たところ
ハンドル押し板、バネ、ダイヤフラムを取り除くと
他に部品がないのがわかります。
酸素圧力調整器中のダイヤフラムの状態をチェック
ダイヤフラムは劣化するとガス漏れをおこします
入念にチェックしております。
すこしでもひび割れていたら交換です。
この製品は大丈夫でした。
専用に設計製造されています。
酸素の圧力に耐えられません
圧力弁をおす 押しピンを外します
酸素圧力調整器を雑に扱っていると
このピンが曲がっているときがあります。
【バルブ押し】と言います
バルブ押し
小さいので良く紛失してあわてます。
【バルブ押し】【ダイヤフラム】の形状、方式が変わっています。
裏側にひっくり返す
圧力弁確認のため
裏側にひっくり返し
バイスで固定します。
圧力弁の入っているナットを外す
かなりのトルクでしまっています。
強い力でしまっていますので
酸素圧力調整器の6角ナットがしっかり締っているか
確認してから力をかけます。
あまりに強く締っているので
トルクのかけ方に注意しないと
酸素ゲージの足ネジが折れる事があります。
部品構成はこのようになっています
小さい部品なので
無くさないように
配慮が必要です。
これが酸素圧力調整器の圧力弁です
酸素ゲージの圧力弁は【ケレップ】といいます
画像では良く見えないかもしれませんが、
【ケレップ】がきずになっています。
ケレップは重要な部品です
この部品で高圧の酸素の圧力を止めています
この部品は非常に”せんさい”です。
酸素のビンを勢いよく開けると
圧力の熱で溶けてしまいます
酸素ビンを開くと
130気圧の圧力が一気に
この部品に加わるのです。
昔は万年筆で使うエボナイトで
出来ていましたので
不用意に酸素ビンのバルブを勢いよく開けると
燃えて火災になっていました。
今では材質が異なり
滅多に燃えませんが、
圧力の熱で溶けているのを
何度もみています。
点検を怠った時の危険性
点検を怠った時の危険性
点検を怠った場合、
「ガス漏れ事故、逆火事故、破裂事故」等の危険性があります。
特に酸素の場合は、次のような危険性があります。
フィルターがゴミや異物で目詰まりしていると、
操作を間違って容器弁を急激に開いた場合、
発生する熱のことです。
酸素ガスの場合、大気圧から15Mpaに急激に圧縮すると、
圧縮熱は約1000℃にもなります。
ガス講習で指導されています。
この酸素圧力調整器の圧力弁は交換です
新しい圧力弁【ケレップ】に交換します。
元通り組み付けて完成です
後は順番通り組み付けて完成です。
組み付け方 それぞれトルクのかけ方が
異なります。
注意
ガス漏れの恐れがありますので
不用意にマネしないようにお願いします。
酸素圧力調整器の耐圧検査
アポロコックを取付けて耐圧検査をします。
5気圧まで圧力をかけて
メモリが上がってくるか下がってくるか確認します。
メモリが下がるようでしたら
他の箇所の【部品損傷、組み付けミス】を疑います。
今度はメモリが上がってきません。
極めて良好です。
これでお客様にお渡しすることが出来ます。
まとめ
弊社での仕事の内容をご覧頂きました。
一見かんたんに見えますが、
それぞれの故障に対して
部品の加工、交換をしております。
経験と知識が無いと危険です。
ガス切断機、圧力調整器修理講習をおこなっています。
良くある間違った修理依頼
よくガス切断機、加熱器、圧力調整器で
一部だけ壊れているから、
その場所だけ直して下さいというご依頼があります。
バルブからガスが漏れているのにはがれた部分のロウ付けだけしてくれとお願いされることがあります。
値下げ お値打ち価格 45,000円→35,000円
https://fujiisyouten.com/2020/03/16/%e9%85%b8%e7%b4%a0%e3%82%b2%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%81%ae%e6%95%b4%e5%82%99%e3%80%80%e5%86%85%e9%83%a8%e3%81%ae%e9%83%a8%e5%93%81%e4%ba%a4%e6%8f%9b/
