ろう付けの定義(ていぎ)
ていぎと言ってもそれほど難しく考えることはありません。
ろう付けは母材を温める【ぬれ】がキーワードです。
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ろう付けの定義とは
ろう付、はんだ付を表す総称的な言葉として【ろう接】が使われており
「母材の融点より低い温度で溶けるろう, はんだを接合部に溶かして
母材にぬれさせ, 接合する方法」と
ていぎされています。
ろう付けとはんだ付けの違い
ろう付とはんだは用いる溶加材の融点によって区別されます。
- 450℃以上の場合をろう付する溶加材をろうという。
- 450℃以下をはんだ付およびはんだ付けという。
450℃を境にはすべて高い融点をもち,
逆に、はんだは融点が低くなっている。
たまたま融点が500℃付近の一般的なろう材が
ない事です。
ろう付の特徴 母材をあえて溶かす必要がない
このため母材に与える熱的な影響が比較的少なく
肉や小物の接合がやりやすい
寸法精度がよくひずみが少ない。
母材を劣化させにくいという特徴があります。
ろう付けは異種材料の接合もできる
また、母材同士や、ろうと母材とがことさら溶け合う必要がないので
材料や異種材料の接合もできます。
場合によっては一度付けたところを再加熱によって
はずしたり,そこをもう一度接合することも可能です。
ろう付けは毛管現象ですきまに入り込む
多くの場合、
ろう付すきまには溶けたろうが
毛管現象で自動的に流入するので
複雑な形状のものの接合や多数ヵ所を
同時に接合することなども容易にできます。
自動化や大量生産にも適しています。
また、見えないところや道具などが届かないところの接合
気密性の高い接 合や広い面積の接合も比較的容易にできます。
ろう付けの多くの特徴
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母材をほとんど溶かさないので, 薄板の接合や精密な接合ができる。
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複雑な形状で, 接合部が沢山あるものの接合ができる。
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種々の組合せの異種金属や非金属の接合が容易である。
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ろうの融点は母材の融点より低いので, ろう付部を再加熱することによって接合部を切り離すことができる。
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機械的な接合法と異なって気密・水密封止ができる。 接着剤と異なり導電性がある。
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融点の異なるろうを用いることによって複数の接合部を順次にろう付け出来る。(ステップろう付け)
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被服アーク溶接作業ほどの熟練を必要としない。 比較的短時間で作業要領が覚えられる
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作業が比較的に自動化し易い 継手の形を考えることによって 母材に匹敵する強さの継手が出来る。
引用(はじめてのろう付け/恩澤忠夫・松 恩澤忠夫 著)
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