ガス切断器の選択とガス切断の装備
報道されていないだけで
事故は日常的におきています。
投稿した理由
先日ガス切断を仕事にしている
お客様に、工場の作業状況について
お伺いすると、
あまりにも過酷な条件で仕事を
されていることを知って投稿致しました。
ガス切断器は条件に合った物を使用していますか？
ガス切断は非常に便利です。
切る母材、鋼材の厚みによって
ガス切断器を選択しましょう。
ガス切断器で切れる板厚
切れる板厚
母材が20cmもあるのに
中型切断機で切るのは
ガス切断器がすでに
適していません。
ガスが減ると怒る社長さんもいます。
熱が拡散してしまいますので当然です
母材が温めきれません。
中型切断機と火口の組み合わせ
以下は中型切断機と火口の組み合わせによる
切断可能な板厚です
火口＃1 3～7 ミリ
火口＃2 5～15 ミリ
火口＃3 10～20 ミリ
A型切断機と火口の組み合わせ
以下はA型切断機と火口の組み合わせによる
切断可能な板厚です
火口＃1 5～15 ミリ
火口＃2 10～25 ミリ
火口＃3 20～50 ミリ
組み合わせ方は以下を参考にして下さい。
切断機と火口の組み合わせ
切断器の特徴
一般的には
中型切断器
日酸TANAKA 中切
千代田精機 A型切断器
これらを使用します。
選んだとしても、
中型切断器とA型切断器では
ガスを噴射する量も
切れる速度も異なります。
非効率です。
熱が伝わりきれず
ガスの減りも早いので、
非効率です。
👇切れる板厚と火口について👇
※参考にして下さい。
更に大きな切断器
小池酸素ではペガサスという
B型切断器があります。
（溶接用品プロショップ サンテックさんより）
圧倒的な火力で
解体作業も楽ですが、
使い方を間違っている
ケースがあります。
痛んでいる場合が多いです。
小池酸素のペガサスには
小池酸素のB型火口を使って下さい。
※他のメーカーとはネジ山の
ネジ山の角度が異なっている
場合があります。
修理は半年以上待つ場合があります。
修理は可能ですが、
私はペガサスを信用していません。
残念な構造だと思っています。
どうしてもペガサスが良いと
思う方は自己責任でご使用下さい。
改めてお伝えしますが、
特殊構造なので
販売店に、アフターサービスなど、
よく切断器の
内容を精査してお買い求め下さい。
弊社では修理をお断りしています。
ガス切断 防塵マスク 装備
ところがあります。
ガス切断の作業をしているところさえあります。
防護服はしっかり身につけましょう。
あなた自身で身を守るしかありません。
必要な防護服
火口の詰まりは即、逆火につながります。
すぐに溶け
炎が吹き出してきます。
燃え広がると服にも
炎が移ります。
溶接エプロン
溶接エプロン
溶接手袋
ミドリ安全溶接手袋
溶接 足 カバー
ガス切断のスパッタは
足もとにまで飛んできます。
溶接 足 カバー
溶接用足カバー
手甲
ガス切断では手甲は必要です。
スパッタが飛びますので
腕回りはやけどします。
K-WORK マジック手甲 14cm巾 黒 フリー B-60
マジック手甲
溶接用アームカバー
溶接用 切断用 帽子
スパッタは頭にまで飛んできます。
安全帽子でも良いですが
専用の帽子もあります。
Nitrip 溶接帽子
溶接帽子
溶接帽子 難燃性
自動遮光溶接面
目を焼くって知ってますか？
ガスで切断したり 溶接で出る光は
強力な紫外線です。
長く作業していると目が焼けます。
後々、緑内障になるばあいがあります。
遮光面は必ず付けましょう。
自動遮光面
👇これ良いですね 手軽で便利そう👇
YESWELDER 溶接メガネ ソーラーパワー ゴーグル
自動遮光面
👇定番の遮光メガネはこれです👇
山本光学 YAMAMOTO NO.227 二眼形遮光めがね ♯7
二眼遮光めがね
ガス切断 マスク
黒煙は有毒です。
絶対に吸ってはいけません。
後々、じん肺になるばあいがあります。
亜鉛メッキの鋼材を切るときは
もっとグレードの高いマスクが必要です。
※神経系の有毒ガスが出ます。
労災もでています。
興研 取替え式防じんマスク 1181R-03型 126314
興研 防塵マスク
3m 防毒マスク
あなた自身の身を守るため
最低でも以上の装備は用意しましょう
事故やケガをしてからでは遅いです。
しっかりしていれば
安心して作業に打ち込めますね。
あなたは保険に入っていますか？
もしあなたが派遣や短期雇用で
万が一の事故の傷で
仕事が出来なくなる恐れがあります。
雇用の関係によっては保険が下りない、
ケガの度合いによっては
労災でもまかないきれない場合があります。
未だに基本的な事を教えられていないまま、
作業している工場の現状を見ると
万が一を考えざるを得ません
今は社会情勢が不安定で
いつ仕事が切れるかわかりません。
仕事が切れたら、
真っ先に雇用を切られる場合があります。
使えなくなったら
首を切られる、、、、
そんな時代です。
派遣元で保険はかけているかもしれませんが 十分ではないでしょう。
※よくしらべてください。
そんなときのために、
【FREENANCE】
という保険があります。
事故をまぬがれたとしても、
ケガの度合いによっては
しばらく仕事が
出来なくなる恐れもあります。
事故の傷の度合によっては従来の保険では
カバーできないこともザラです。
また、【FREENANCE】は
繰り越される給料の先払いをしてくれる
メリットもあります。
コロナでの失業手当もカバーしてくれます。
一度検討してはいかがでしょうか？
現代の働き方です。
ガス切断器の選択 ガス切断の装備
お客様の仕事状況をお伺いして
記事を書きましたが、
こういったことはお一人ではなく
何人からも聞いているので、
多くの工場のガス切断の現場では
過酷かつ危険な状況なのだと思います。
まず社長、作業主任者が覚えること
ガス切断器の選択
そのガス切断器で部材が切れるのか？
安全な服装に対しての認識
従業員が安心して働ける保険対応
これを考えましょう。
従業員、作業者が覚えること
ガス切断器の選択
ガス切断器、構造に対しての知識
安全な服装に対しての認識
自分が安全なのか保険の認識
あまりにもひどい場合
何度も会社、社長に願い出て下さい。
あまりにも聞いてもらえないようでしたら、
従業員の権利の最終手段
労働基準監督署に訴えましょう。
厚生労働省の管轄です。
労災窓口
