うまく行く銀ろうのつけかた
私たちはガス切断器の修理で
銀ろう付け を行っています。
銀ろう付けはきれいにつけるのが
むつかしいです。
しかしコツさえつかんでしまえば
なんてことありません。
むつかしくはありません。
きっちり、きれいに溶け込ませるまでには
時間をかけて覚えます
銀ろう付け コツ
DIYを楽しむ人気の作業の一つに
銀ろう付け があります。
身近な所で、ジュエリー制作工房でも講座がありますが、
弊社でも多く銀ろうを扱っているので講座がございます。
※ぜひ、お越しくださいください。
ガスバーナーの修理では銀ろうを多く使います
主に
真鍮+ステンレスの銀ろう付け
真鍮+真鍮の銀ろう付け
真鍮+真鍮のはんだ付け
をしております。
銀ろうが上手く流れたときの喜び
今までいろいろな方に
指導させていただきましたが、
失敗した時のらくたんの代わりに
失敗の改善点を、ご指導させていただき
成功した時のよろこびは私も受講生様も格別です。
失敗しながら覚える
私も一番最初の事を思い出しますが、
何度も失敗して悔しい思いをしました。
銀ろうが点付けしかできずに、やり直し、
その連続でした。
熱のかけ方と
銀ロウを付けるタイミングが重要だと
理解いたしました。
良く失敗しがちな銀ろう付け 点付け失敗
一度点状についた銀ろうは
対処方法を知らないと
そのままでは回り込みません。
やり直しとなります。
銀ろう付け が上手くいった場合
銀ろう付けの最初の目標は
銀ろうが水状に母材に回り込むことです。これで目視で銀ろうが付いているかいないかの判断が出来ます。
銀ろう付け 目視での確認
今でも仕事で銀ろうを付けた後は
職業柄、耐圧検査をいたしますが、
目視で自分のした、ろう付けの跡が確認できれば
耐圧検査をしなくてもガス漏れはないと確信できます
職人は時間をかけて学びますが、
一般の方はそんな時間もありません。
最短距離で方法をお知らせいたします。
銀ろう付け が成功する要素
- 母材への熱のかけ方。
- ガス溶接機の使い方。
- 銀ろうの当てるタイミング
これだけ注意すればうまくいきます。
銀ろう付けの手順
- 母材を用意する。
- 銀ろう付けする母材の表面を良く磨く。(汚れがあると付きません。)
- 銀ろう用のフラックスを塗る。
- ガスバーナーであぶる。
- フラックスが沸騰し白いこなになるまで母材全体に熱を加える。
- 母材が薄白くなる。または薄赤くなる。
- 付ける素材も温めて薄白くなるのを確認する。
- ガス溶接機を近づけて赤が強くなるまで熱する。 付ける周り全体が白くなっていきます。
- そのタイミングで銀ろうを付ける。
- 水のようにスラっと流れれば成功です。
毛細管現象で銀ろうが密着した母材との間に
入り込んでいき、金属の表面同士がくっつきます。
銀ろう付けの特長
荷重をかけるような場所には合いませんが、
比較的固く溶接できるのが特徴です。
空気を密閉する箇所、水を密閉する箇所
日常使用するものに関しては適しています。
※電気溶接機の様な金属同士を溶かして
溶接するものよりは弱いです。
荷重をかけるような場所には
電気溶接を利用しましょう。
銀ろう付け が失敗する要素
- 母材の熱がたりない。→主に一か所、部分部分しか温まっていない
- フラックスへの熱が不十分。→必ず、フラックスが沸騰し白いこな、水状態になるまで待ちましょう
- 銀ろうが点付けになる。→付ける相手の熱が足りていない
ガスバーナー 加熱器の使い方を理解しましょう
銀ろうは約700度~800度で溶けますので
母材を700度~800度以上の温度にしないと付きません。
当然ながらガスバーナーの火は強くなります。
一か所に母材を温めがちなことが
多く見受けられます。
銀ろう付け の際は場所を確保して
温める素材の周りを自分の体でまわりながら
均等にガスバーナーの火を当てましょう。
これで均一に温まるはずです。
ガスバーナーの火の使い方
ガスバーナーの火が一定としたら
母材から遠く温める時と
母材に近く温めた時では
温度が異なります。
ガスバーナーを母材に当てる距離も理解しましょう
遠くから温める→温度が低くなる
近くから温める→温度が高くなる
最初は遠くから温め
銀ロウを付けるときは
一気に熱するようにに
火を近づけると良いでしょう。
まとめ
銀ろうが母材に水状にサーっと溶け込む事を目標としましょう。
屋外での、ろう付けは難しいです。
なぜかというと、
風が吹くからです。
火がゆらゆら安定せず、
母材も風で冷やされますから
外での作業をされている方は
苦労されることでしょう。
エアコン銅パイプのろう付け
主にエアコンの銅パイプのろう付けですが、
銅パイプは熱の持ちが良いので、
均一にあぶることが出来れば大丈夫です。
あぶった母材の色を確認しましょう。
パイプの周りにろうがスーッと回り込んで
行く様は何度見ても気持ちいいものです。
バスバーナーの火は手元で
あまり大きく揺らさないようにしましょう。
揺らすと熱が逃げて非効率です。
手元を安定させ
体を動かして母材の周りに火を当ててゆきましょう。
銀ろう付け 最後に全体を温め直す
最後に均等に銀ロウをならすときにガスバーナーの火を
手首を使って軽く全体に振りましょう
溶け込む事が出来たら
あなたは職人なみです!
練習も大事 失敗も大事
上記の事をご理解いただき、何度も練習しましょう。
【銀ろう付け】が衝撃的にうまくいきます。
上手くいくと、ろう付けが楽しくなり
快感になるのがわかるでしょう!!!
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