ガス漏れを経験したことはありますか?
普段ガストーチ、ガス切断機を使っていて
ガス漏れを経験したことはありませんか?
ガスもれと言っても色々あります。
ガスの匂い付け
ガスは本来匂いが付いていません。
ガス漏れを認知するために
製造課程でわざわざ匂いをつけています。
実際に天然ガスは”無臭です”
- ターシャリーブチルメルカプタン(玉ネギの腐ったような臭い)
- ジメチルサルファイド(ニンニクから出るような臭い)
- テトラヒドロチオフェン(昔の石炭ガスのような臭い)
天然ガスは無臭なので【井戸掘り】【地中の工事現場】
で事故がおきています。
中には地中の一酸化炭素ガスが漏れ出すことによって
命を落とす人もいます。
LPガスのにおい
LPガスは空気より重いガスです。
ガスのにおいは主に”玉ネギの腐ったにおい”と称されます。
密室だと部屋の下の方に溜まりやすい性質です。
電気の火花に注意
ある程度の量がたまり、電気などのショート、火花をきっかけに
爆発します。
目に見えないと思っていますが、
電動工具のスイッチを入れた際、
ご家庭電気のスイッチを入れた際に
火花が必ず飛んでいると思って下さい。
解体現場では
主にLPガスが多く使用されてきております。
火炎温度がアセチレンより低いです。
Lpガス2,600℃。(燃焼させたときの最高温度)
可燃性ガスで毒性はないとされていますが、
一酸化炭素中毒の恐れがあります。
余熱などで、再燃焼する特徴があります。
プロパンガスは吸っても無害とされていますが、
その後の一酸化炭素中毒が怖いのです。
逆火の爆発
ガス切断のLPガスでの事故は逆火が多いです。
使用しすぎて、器頭が猛烈に暖まっていると
気化したLPガスの爆発がガストーチ中でも起こります。
逆火です。
再燃焼する特徴があります。
冷やしましょう
バルブがしっかり閉じないと器頭の熱で再燃焼すると言うことです。
アセチレンガスのにおい
アセチレンガスも工事現場、工場なので良く使用されています。
ガス切断の中で最高の3,330℃の火炎温度です。
(燃焼させたときの最高温度)
少量のガスで火炎温度が高いので
今もよく利用されています。
アセチレンガスの毒性
アセチレンガスは目に入る、
吸い込むと非常に危険です。
場合によっては窒息死にいたります。
仕事の効率的にはアセチレンガスが一番ですが、
コストの問題でLPガスを使用する会社さんが多いです。
冷やしましょう
アセチレンガス使用もLPガス同様です。
長く切断作業をしていると
器頭が熱くなるので、
時々火を消して酸素でからぶかしして
余熱で引火します。
ガストーチ ガス切断機 ガスバーナーの取り扱い
それぞれのガスの特性に応じて使い分けますが、
基本的な使い方は一緒です。
点火の際
- ガスバルブをひねる 点火
- 混合ガスバルブで常炎の炎を調整する
- 高圧バルブで母材を切断する
終業の際
- 高圧バルブを閉じる
- 混合バルブを閉じる
- ガスバルブを閉じる
酸素がすのにおい
ここで取り上げるのは
ガス切断で使用されている酸素ビン
純酸素のことです。
酸素はご存じの通り
無味無臭です。
アセチレンガス、LPガスと合わせて燃やすと
とても激しく燃え高い熱価が得られます。
ガス切断には欠かせません。
医療用
医療用としても良く使用されています。
酸素ガスのビンの中はガスの純度によって
分けられております。
医療用も、ガス切断の酸素ビンも
基本的に純酸素には変わりありません。
酸素だからといっていたずらに
吸うことはやめましょう。
人間が必要とする酸素
人間は大気の酸素によって生きています。
大気中における酸素濃度は約21パーセントです。
呼吸器系に病気があり、病院に入院するような症状の時
純酸素を医療用酸素マスクで吸いますが
非常に少ない量です。
医療用のレギュレターで制御されています。
スキューバダイビング
スキューバダイビングでも酸素を使用しますが、
陸上で普段呼吸している空気を
ビンに圧縮して詰めています。
クライミング
エベレストやヒマラヤ、標高の高い山に登るときは
酸素ビンをかついで上っています。
レギュレターやバルブで吸い込む量を
調整しています。
一回に吸う量、時間が決められています。
酸素中毒の危険性
いたずらに酸素ビンの酸素を吸いすぎると
酸素中毒になります。
中枢神経系、肺、網膜(目)に
麻痺や深刻なダメージになりますので
酸素ガス携行缶のように1回2秒以内にしておきましょう
まとめ
ガスは気体です。
目に見えないのでやっかいです。
ガスバルブのガス漏れも
気体故に見えません。
そのために石けん水やガス漏れ検査スプレーで
チェック致します。
ガストーチ ガス切断機 ガスバーナーの取り扱いには
本体の銀ろうはがれ、ハンダはがれ、バルブからのガス漏れを
常にチェックしてご使用下さい。
安全に作業しましょう。
ガスが止まらないようでしたら
バルブ、Oリングを交換するか、
修理屋さんに相談してください。