弊社では切断器・圧力調整器の修理をおこなっています
記事などで分解修理の事を
記載しておりますが、
法令では個人での【切断機・圧力調整器】は
禁止されております。
参考程度にご覧下さい。
弊社は主にガスメーカーやガス供給メーカーからの
ご依頼を受けて修理を行っています。
なせ禁止されているか
それは単純に危険だと言うことです。
修理終了後、事故がないように治具で検査してから
お客様に修理品をお渡ししております。
お取引の実績もございます
安全が第一です
生半可な知識で修理しようとすると
万が一の漏れに気づかない場合が大いにあります。
圧力調整器に漏れがあると
重大な火災事故、労災事故があります。
藤井商店での取り組み
事故がないように
あなたの体の安全を考えて
作業しています。
修理品がありましたら
切断機の分解修理の様子
個人での分解は法令で禁止されています。
生半可な知識で行わないで下さい。
壊れた切断機の様子
混合バルブを閉じたのに火がまだついている
突然 ガス溶接のバーナーを
使って【パチン!】爆発音が鳴り
恐怖を感じトラウマになった
こんな経験はありませんか?
色々な原因がありますが、
針弁とインジェクタについて解説いたします
いきなり針弁とインジェクタと言っても
分かりませんよね。
針弁とは
そのままニードルバルブのことです。
針で気体、液体を制御するものです。
インジェクタとは
噴射装置です。
針弁を出したり引っ込めたりして液体、気体の量を調節します。
ガス切断機の場合 混合バルブ周りに使用されています。
混合バルブ周りの部品
分解してみるとこのような感じになります。
特殊工具で外すと中にインジェクタが入っています。
特集工具がないと外すことができません
↓インジェクタ分解ツールの作り方↓
LP用とアセチレン用はインジェクタの穴の大きさが異なります。
以下の様子で、切断機内部で ねじ、ハンドルを回して
閉じたり開いたりして 炎を調整します。
分解してみて針弁を見てみると
針弁の傷がよくあります。
真鍮で出来ておりますので、強い逆火でも痛む部品です。
ハンドル ナット部分の部品も確認しましょう
この機種はねじの付け根に真鍮のワッシャー、
その後ろにOリングがついております。
※逆火、劣化などでOリングが痛んでくると漏れます。
切断器ごとにこの構造は異なります。
※すべて機種にこの構造が
当てはまらないことを良くご理解ください。
旋盤で傷が残らないところまで磨きます。
最後にインジェクタとのすり合わせをして完成です。
確認のために光明丹でインジェクタとの
当たりをみます
光っているところはインジェクタとの
当たりができているところです。
これで絶対に混合バルブからガスが
漏れることはありません。
まとめ
多くは取り扱いの癖が原因と思います。
以下をチェックしてみてください。
□ 漏れを気にするあまりバルブをきつく閉じていないか
□ 何度もパチン逆火を繰り返していないか
□ 終業後にエアを出して針の回りについているススを払っているか
これを注意するだけで大分長持ちすると思います。
非常に危険です。
余談
余談ですが、先日整備でお預かりした年配の方の
ガス切断機を分解してみると
ほとんど傷らしい傷が見当たりませんでした。
聞くと15年使用していたそうです。
(一度も整備していないということです。)
ただ、非番の時に若手が使用したところ
逆火して吸い込み管の銀ろうが溶けておりました。
昔の全真鍮製、重たいヤマト製のガス切断機でしたが
製品の素晴らしさもさることながら
取り扱いの良さに感動いたしました。
きっとその職人さんは
良い仕事をしているのだと思いました。
今回はインジェクタと針弁の事を書きましたが、
漏れるという症状はここの箇所だけではありません。
高圧バルブ、ガスバルブも必要以上に力を入れて
閉めると傷になり漏れてきます。
本体の穴も傷つくことを忘れないでください。
最後に重要な事ですが、
一旦分解すると知識がないと元に戻せない
可能性がありますので、
分解しないことが大切です。
製品が新しいうちは交換部品のみで大丈夫なケースもあります。
千代精機 NEO
今のところ この製品が大人気です。
握った感触、
程よい重さ、バランス
扱いやすい 逆火に強い構造です。
弊社で依頼されるロングガスバーナーの改造は
この製品が一番多いです。
大人気です
軽くて、丈夫です。
ロングの加工もしやすいです。