はんだ付け には塩化亜鉛が一番
ここではガスバーナーによる はんだ付け の事を記載しております
はんだ付け には塩化亜鉛が一番効果的です。
ホームセンターのハンダセットに付いているフラックスの中身
塩化亜鉛の溶液が含まれていると思います。
塩化亜鉛は毒性なので触らないよう
取り扱いに注意が必要です。
触ってしまうと皮膚がピリピリしたりします。
はんだを母材に溶け込み流し込んだ時に蒸発しますが、
蒸気も危険なので吸い込まないようにしましょう。
毒ということを認識しましょう
原液を触ると痛いです
塩化亜鉛
はんだ付け の際に塩化亜鉛を塗ると
金属が溶けて雑な物、不純物を除去します。
仕事では沢山使用しますので、
薬局で購入致します。
(身分証明書の提出が求められます。)
原液に近い物は危険ですが、
口臭予防剤やうがい薬にも使用されています。
使用の際、気をつけること
使用の際、気をつけることは
原液のまま使用しない事です。
薬局に売られている物はかなり濃い状態なので
原液1/3 水2/3 程度に薄めて使用しましょう。
その時々ではんだが伸びる伸びないがありますので
濃さはその時々によって調整する方が好ましいです。
別のビンに薄めた溶液を保管しておきましょう。
はんだ付け の手順
- 母材をヤスリなどで磨いておきます
- 塩化亜鉛を塗ります 塗るときの小筆などあると便利です。
- ガスバーナーで母材全体を暖めます
- ハンダは溶ける温度が低いので熱をかけ過ぎないこと はんだ付けに最適な温度は 約250℃です
- 熱をかけ過ぎるとハンダがはねる場合があります(注意)
- はんだを付ける時はガスバーナーを離す
- はんだを付けるとすーっとハンダが回り込んで流れてゆきます。
- はんだがきれいに流れ込んだのを確認してから、もう一度塩化亜鉛を塗ります。
- バーナーで炙りながら塩化亜鉛を塗ると、筆が燃えますので注意して下さい。
- 更に浮いた金属の雑味がとれて、きれいに輝くような はんだ付けができます。
- はんだ付けをした後は良く仕上がった母材を洗いましょう。
失敗例
塩化亜鉛を付けてもきれいにはんだが流れない場合は
母材の磨き方が足らないかもしれません。
その場合もう一度暖めてはんだを剥がして
母材を磨いた後、塩化亜鉛を付けてからはんだを付けて下さい。
最後にもう一度塩化亜鉛を付けると安心でしょう。
はんだが暖まっているときに塩化亜鉛を付けると
金属の表面汚れが取れて【ピカッ】と光輝きます。
まとめ
ビンにいれて保管するときに
作業中に倒しやすいので注意が必要です。
倒れて流れ出した塩化亜鉛を良く拭いておかないと、
他の金属についた時、直ぐにさびてしまいます。
ハンダ付けをした後、母材をよく水洗いしましょう。
洗っておかないと鉄でしたら赤さび、真鍮、銅は青さびが発生します。
はんだ付け でそれほど使用しない場合は
↓ホームセンターや、amazonで売っているフラックスで充分です↓
↓こちらはペースト状ですので扱いやすいかもしれません↓
はんだ付け は補修に非常に便利です
電気製品の補修にはもちろんのこと、
アウトドア用品などの補修に使用することもあるので
覚えておいた方がよいです。
例えば焚き火台の足などにも使用します。
合わせて銀ろう付けも覚えた方がさらに良いです。