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ガスバーナー 部品の構成しくみ
ガスバーナー 部品の構成しくみ
ガスバーナー内のガスの流れ
基本構造は3種類だけ
ガス切断機 ガストーチはメーカーで
たくさん種類がありますが、
構造は3種類だけと
いう事を知っていましたか?
製品の表面を見ただけでは
まずわかりません。
点検作業や修理作業をするときに
覚えておくと
万が一の場合や不具合判断の時に
非常に役に立ちます。
3種類の構造
それは持ち手の中のガスの通り道が異なります。
それにともない、ろう付け方法も異なります。
内部のパイプは銅パイプ使用は厳禁です。
持ち手の内部構造
1.持ち手が真鍮の場合
1.種類目
持ち手が全真鍮の場合
内部は真鍮のパイプ1本で
酸素を供給しています。
持ち手(握りて)内部は
大きなガスパイプの役割をしており
アセチレンガス、LPガスで
満たされております。
握り手上下ははんだ付け。
内部上部パイプ部分と本体との付け根は銀ろう付け。
内部下部パイプ付け根ははんだ付けです。
持ち手が真鍮で穴が開いているタイプ
2.種類目
握り手が真鍮でも
穴が開いているタイプは
パイプの中に 酸素 ガスのパイプが
別々に付けられています。
握り手上下ははんだ付け。
内部上部パイプ部分と本体との付け根は銀ろう付け。
内部下部のパイプの付け根ははんだ付けです。
握り手がアルミの2分割カバーのタイプ
3種類目
アルミのカバーのタイプは
2本のねじを外すと カバーの中に
酸素 ガスのパイプが
別々に付けられています。
内部パイプ部分の付け根上下は銀ろう付けです。
尾部はんだ漏れ
持ち手が全真鍮製で穴が開いていないタイプは
修理に注意が必要です。
酸素の入り口で見えているパイプの周りははんだ付けで密封されています。
酸素の入り口周りははんだで止められています。
ここは尾部はんだ付けといいます
はんだの薄付けをマスターしましょう。
この箇所のはんだがはがれると
大きなガスパイプの役割をしている
持ち手の中に
酸素が流入してきます。
全部真鍮でおおわれているので
症状が出るまで分かりませんが、
本来、可燃ガスで満たされなくては
いけない箇所(持ち手内部)に
酸素が流入すると
混合ガスの炎が乱れます。
また逆火の原因になります。
逆火などで内部のパイプが破損しても
外部の持ち手を止めている
はんだのはがれでも
同じ症状が起きます。
ガストーチで、持ち手に穴が無い
全真鍮製の製品で
今一つ、常炎の調子が悪いと、
【尾部はんだ付け】が
はがれていることが多いです。
(目視しづらいです)
針弁すり合わせチェックの時に
わかります
針弁すり合わせが完璧だと思っていても
インジェクタから漏れる場合は
尾部はんだ付けを疑ってください。
ガスの通り道を理解する
実に単純な構造です。
構造を理解してから修理してください。
はんだ付けの個所は銀ろう付けは禁止です。
銀ろう付けしてしまったら廃棄を覚悟してください。
失敗した時に
熱量の高い銀ろうは
本体の部品を痛めます。
分解が困難になります。