こわい逆火
報道されていないだけで
事故は日常的におきています。
逆火の原因と対策
ガス切断で一番怖いのが逆火です。
使用していてパチンと大きな音が鳴って
火が消えたことはありませんか?
職業でガスバーナーを使用されている方でしたら
誰でも経験のあることだと思います。
なるべくガスバーナーの他の場所から火が出ないように
使用したいものです。
ガス溶接 逆火 対処
逆火の種類
パチンとなって火が消えるくらいでしたら
まだ安心だといえます。
一般的に、燃料ガスと酸素を器具の中で混合し、
混合ガスを火口から噴出して点火させる事より
始まるため、
取扱いのミスや器具の不備等で
火炎が火口先より器具内に入り込み切断器を破損させます
実際は専門家がいても逆火の原因は様々で
完全な対策が出来ていないのが現状です。
逆火は避けられません
大きなケガ、事故、切断器の損傷は
避けられます
長年の職人さんたちに聞いた情報と
修理の側から見た安全対策です。
切断器の使いすぎが大半です。
火が突然消えたらまず行う事
- 高圧バルブを締める
- 混合バルブを締める
- ガスバルブを締める
これを0.3秒くらいで行うように意識してください。
安心な逆火
1.パチン逆火
これは混合ガスと高圧ガスのバランスが悪くなって起こる原因です。
すぐ消えたらもう一度火をつけて酸化炎が出るようでしたら安心です。
2.スパッタつまりの逆火
母材を切っている時に母材が溶けてはねますから
火口について火の入り口をふさいでしまいます。
その場合はあわてずバルブを順番通り締めて
スパッタを取り除く必要があります。
3.火口を母材の脇にぶつけて消える逆火
これも1.と同じように一瞬、混合ガスと高圧ガスの
バランスが悪くなって消える症状です。
危険な逆火
この先はnoteからも読めます。
1.何度もパチン逆火続いているのに火口を交換しない
火口は消耗品です、何度もパチン逆火が続くようでしたら
火口が消耗しきっています。
火口は銅や真鍮でできていますので長時間使っていると
内部が曲がったり、ススが付いてまともな火が飛びません。
2. ガスバーナーの異常による逆火
ガスバーナーは何度も使用しているうちに
バルブや銀ろう付けした部分が消耗してゆきます。
大きな逆火になる恐れがあります。
3. スッと火が消えてガスバーナーの中でシュルシュルという音
これが一番危険です。
(現場だと周りの音で聞こえないかもしれません。)
ガスバーナーの中で火がくすぶっているのです。
良くこの症状の時に器頭が溶けたり、吸い込み管部分が溶けたりします。
ものすごく高温ですので火が出る場合があります。
4.器頭が熱がかかり過ぎて消える逆火
器頭に熱をかけ過ぎは
非常に危険です
火口を交換しましょう
逆火は職業柄仕方ないと思いますが、
火の調子がおかしいと思ったら
まず火口を交換しましょう。
ガス針で火口の穴を掃除するのは
根本的な解決ではありません。
高圧のふけが悪い時に行うものです。
アセチレンガス切断器の火口
アセチレンの火口の中は外管と内管に分かれていて
外管の内側、内管の外側についたススは
掃除針では取り除けません。
(どうしてもという方は火口を分解して掃除するしかありませんが、
仕事の効率的に火口本体を交換した方がはるかに速いです。)
↓ こちらをご参考にしてください ↓
https://fujiisyouten.com/2019/08/21/post-388/
LPガス切断器の火口
LPガスの火口はススが溜まりにくいので
掃除針を通すのは良いことです。
使いすぎやスパッタに注意しましょう。
火口をしっかりとガス切断器に取付ける
火口がガスバーナーにしっかり取り付いていなくて
パチ、パチ、パチ、と連続的な音をともない
火口先から火花が出ることがあります。
火口の付け根にパッキンが入っていますので
火口をじわーっとしめて外気が入ってこないようにしましょう。
(締めすぎは器頭のねじを痛めます。)
火口一つでけがをするかしないかが決まっても過言ではありません。
ガス切断器の点検をしましょう
火口を交換しても火が安定しない場合はガスバーナーを疑いましょう。
Oリング、ガスバルブのナットの締め付け、銀ろう付け部分のはがれ
持ち手の付け根部分のはんだの様子
これは普段から注意して確認してください。
出来れば作業前に漏れチェックをしてから使用しましょう。
調子が悪いガスバーナーで無理に仕事をこなすと事故になります。
一回でも大きな逆火をしたガスバーナーは使用しないでください。
ガス切断器を扱うときの癖
ガスバーナーのバルブを締めるとき
どのようにしていますか?
漏れを気にしてギュッと締める。
こんな癖のある方はバルブをそーっとしめるように心がけてください。
バルブは繊細にできています。
皮手袋をしていて力加減がわからないと思いますが、
やさしくしめるに心がけてください。
特に混合バルブの針弁は繊細です。
修理では必ず針弁が段付きになっている場合が多いです。
段付きの針弁になると絶対にガスがもれます。
夏場 屋外でのガス切断 逆火対策の装備
火口の交換をマメにして下さい。
夏場での切断中、スパッタでの
火口の詰まりは即、逆火につながります。
すぐに溶け
炎が吹き出してきます。
燃え広がると服にも
炎が移ります。
装備品は安全のため必ず着用しましょう。
ガス切断 ガス溶接に必要な装備品
ガス切断の黒煙は絶対に吸込まないで下さい。
じん肺になります。
興研 取替え式防じんマスク 1181R-03型 126314
会社で装備を用意してくれないところがあります。
その場合はあなた自身の身を守るため
最低でも以上の装備は用意しましょう
事故やケガをしてからでは遅いです。
逆火のおきる原因
逆火が起こる状況は様々ですが、
火口による原因と
切断器の使いすぎが大半です。
火口はマメに交換しましょう
時々バケツの水で冷やしながら使用しましょう。
使い過ぎは危険です
ガスバーナーは雑な扱いをしないようにしましょう。
ご存じの通りガスは引火すると爆発します。
そのことを忘れないように日々、業務前の点検、
業務中の火口交換はまめに行ってください。
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