教科書のように分かりやすく解説 【ろう付けの基礎知識】 酸化皮膜(さんかひまく) | ガス切断器 圧力調整器 コンプレッサー修理 東京都【藤井商店】

教科書のように分かりやすく解説 【ろう付けの基礎知識】 酸化皮膜(さんかひまく)

ろう付けの基礎知識 お役立ち情報

ぼくはマニアックですが、 電気溶解炉を使って銀ろう棒を精製しています。

電気溶解炉 PIDデジタル温度制御溶解炉

ろう付けの基礎知識 酸化皮膜

 

ろう付けするとなぜ金属に付くのでしょうか?

ここでは顕微鏡レベルでのかんたんな説明です。

そう言われてみれば、なんでろう付けが出来るんだろう?

通常の金属の表面

通常は常温は下記のようになっています。

金属の表面は酸素と結合して酸化しているのです。

金属表面は酸化皮膜で覆われています。

ろう付けの課程

 

フラックスを使った金属の表面

ろう付けは酸化を嫌いますので

フラックスを使います。

フラックスを使った金属の表面

フラックスによって、酸素原子が母材から取られ、

母材上をフラックスが覆っていることになります。

 

フラックスで金属の表面にぬれをつくる(加熱する)

金属表面を酸化させないつまり

酸化皮膜を取り除く目的で

フラックスを塗ります。

加熱する ぬれをつくる

溶けたフラックスが金属表面をおおうと

酸化物中(金属表面の酸化皮膜)から酸素が吸い取られます。

金属原子だけの状態になります。

ぬれをつくる(加熱し続けた状態)

加熱(ぬれをつくった状態)し続けると

母材の原子とろうの原子が引き寄せられ結合するのです。

ろう原子がぬれて結合した状態(B)

ろう原子と母材原子が入り交じった

合金層(拡散層)が出来る

ぬれができてからろう材を付ける

合金層の上にろう材がのる

これでろう材が合金層(拡散層)の上に密着します。

ろう付けの時に覚えること(まとめ)

  1. 常温では金属の表面は酸化皮膜である。
  2. 金属の上に汚れがあるとろうが密着しない(はじく)
  3. 油分、酸化スケール(水垢)を取り除く

銀ろう付けおススメ道具

BBK 銀ロウ用フラックス F-300

 

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