コンプレッサーの故障
ある日コンプレッサーを動かそうとすると
ヒューズが飛んでしまった、
そんな経験はありませんか?
コンプレッサーはタイヤに空気を入れるだけではありません。
エア制御されている機械や、自動機、
治療院のベッドもエア制御されていることがあります。
コンプレッサーが止まってしまうと
仕事にさしさわる事になります。
コンプレッサーは止まると
全く素人の人では原因がわかりません。
プロでもスクリューコンプレッサー、スクロールコンプレッサーや
電子制御のコンプレッサーをすぐに修理することは
難しいです。
レシプロコンプレッサーは比較的やさしい
レシプロコンプレッサーは
構造的にかんたんですが
音が大きめです。
音が静かなコンプレッサー スクリューコンプレッサー
スクリューコンプレッサー、スクロールコンプレッサーは
構造的に静かなコンプレッサーです。
スクリューコンプレッサー内部
(図の引用先:IHI、羽田コンプレッサー)
スクロールコンプレッサー内部
(図の引用元:日立産機システム、羽田コンプレッサー)
繊細なコンプレッサーです
オイル周りが重要なので、各部にセンサーが組み込まれています。
センサー1個でも不良が検知されれば
コンプレッサーは動きません。
コンプレッサー修理 現場での判断
修理の現場では原因が簡単であれば、
すぐに修理ができますが、
原因がマグネットスイッチの焼け
電子基板、モーター不良
圧縮機の故障では
コンプレッサーを引取り、
自社の工場内で修理することになります。
コンプレッサーがこわれると
コンプレッサーが無くなると
仕事が止まってしまいます。
ある程度規模が大きい修理屋さんでは
代わりのコンプレッサーを
貸して頂けることもあります。
年次契約の利点
大きい企業様では
コンプレッサー会社と契約していますので
その点対応が良いと言うことになりますが、
小さい企業様ではなかなか年次契約というのが
出来ないという現状があります。
大抵はコンプレッサーを預かります
弊社でもコンプレッサーの修理をしていますが、
現場で故障を診断して、
大きい故障の場合お預かりすることになります。
予備のコンプレッサーを用意する
代替え品がない場合もありますので、
ある程度大きな収入が見込める企業様は
代わりのコンプレッサーを所有していた方が良いです。
コンプレッサーの選び方
コンプレッサー選びは企業様の
行っている業種によってかなり異なります。
むき出しのコンプレッサー(レシプロコンプレッサー)
はかなり大きめの音がします。
その代わり丈夫です。
工場のようにある程度大きい建物でしたら
コンプレッサーからの音や
置き場所に邪魔にはならないでしょう。
音が気になる業種の場合
病院、治療院のような自動でベッドを動かしたり
エア工具を使ったりする場合は
パッケージコンプレッサー
パッケージコンプレッサーはコンプレッサー本体を
防音の箱に閉じ込め音が出にくくしてあります。
レシプロコンプレッサーでも
”デンタル用”は静かなコンプレッサーといえます。
文字通り歯医者さん用のコンプレッサーは静かです。
スクリューコンプレッサー、スクロールコンプレッサーは
構造上パッケージですから静かです。
パッケージコンプレッサーでの注意
パッケージコンプレッサー内のタンクは
小さい物しか付いていません。
利用者側でメンテナンスしなければならない箇所
1.水抜き
2.オイル交換
3.エアフィルターの掃除
コンプレッサー会社と年次契約をしていない場合
最低でもこのメンテナンスが必要になってきます。
特に水抜きは一番怠りやすいです。
出来ることでしたら作業の手順で
コンプレッサーのエア抜き=水抜き
コンプレッサーのタンクしたには
ドレンボルト、ドレンコックがあります
これを終業したらコンプレッサーの電源を落として
ドレンコックを前解放するだけです。
コンプレッサーのタンクには水が溜まります。
大気中の空気を圧縮すると水がたまります。
タンク内は鉄のタンクですのでさびが出ます。
水抜きを放置した結果
ずっと水抜きを放置しておくと
タンク内の水と鉄が酸化してさびが出ます。
さびの入った水なのです。
ずっと水抜きをしていないとドレンコックがさびで詰まり
ドレンコックを解放できなくなります。
タンク下からドレンコックがいきなり付いているわけではありません。
タンク内の下部へ配管されているので
配管がさびで詰まることもあります。
ドレンコックが完全に詰まると
専用機械で圧力をかけてさびをとる方法しかありません。
タンク内に水がのこりつづけていると
タンクがさびて穴があきます。
大気中の空気をピストンで圧縮しているので
コンプレッサーには
圧縮した空気をタンクに貯めるため
逆止弁のついたバルブがあります。
圧縮機のバルブに影響が出ます
水分がバルブにもあがり
バルブが不良になるケースがあります。
コンプレッサーは圧力スイッチで制御されていますが、
バルブが悪くなるとバルブが固くなり
圧縮機を回せない状況になります。
再起動時に、圧縮機を回している
モーターに負担がきます。
モーターに負担が来るので過負荷がかかり
電源(ブレーカー)が飛ぶと言う症状になります。
作業する工程でコンプレッサーが作り出す空気の容量が
足りず回りっぱなしになっているコンプレッサーも
モーターに負荷がかかり電源(ブレーカー)が飛びます。
(アンローダー式は除く)
さびで詰まっている場合は交換して下さい。
コンプレッサー安全弁の調整について
こちらに詳しく記載しております。